名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.06.11
遺品整理現場で見た空き家問題
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日の名古屋は日差しも戻り暑い一日でしたが、本格的な夏になる前に夏バテしそうな勢いですね、、、、
さてさて、最近ニュースなどで「特定空家」に関する話題をよく見かけます。昨日の朝のニュースでもかなりの時間を割いて特集を行っていましたが、正直ここまでテレビなどで何度も放送されるとは思っていなかったというのが私の感想です。
その他の法律などの改正と一緒で一般市民の知らない所でこっそり施行されて、その問題に直面して初めて気づくというパターンになるのではないかと施行される前は思っていました。
しかし、蓋を開けてみると5月26日の完全施行日はもとより2週間以上経ってもまだ話題に昇るところを見ると、それだけ空家の問題が深刻になっているということですね。
では、実際問題空き家のまま放置するとどんな問題があるのか?今回の法律の施行で話題になっているのが建物が建っていても、固定資産税の優遇が受けられなくなり、これまでと比べて6倍の税金が掛かるかも!?というところですよね。
ここら辺の話題はテレビなどでも良く放送されているのでご存知の方も多いと思われます。今回は遺品整理の現場から見た空き家について過去の事例をご紹介したいと思います。(過去のブログの記載とダブル箇所もあります)
長期間空き家で放置した場合の懸念事項として、他人が勝手に住み着いてしまう恐れがあるというのが上げられます。本当にそんな事があるの?と思われるかもしれませんが実際にあるんです。
以前に行った作業の中に、長期間空き家にしていたところ、刑務所から出所した男性が勝手に住み着いたあげく真夏に孤独死してしまったという事案がありました。
所有者の方は使ってもいない空き家の電気代の請求書が来ていておかしいな?とは思っていたようですが料金も少なくそれほど気にしてはいなかったとのこと。しかし、その時に念の為にと様子を見に行っていればと後悔されていました。
その現場の整理に伺ってみると、コンビニなどで買ったと思われる食料品や大量のお酒の空き缶類がちらかり、ゴミ屋敷状態。しかも、真夏の孤独死ということもあり、臭いや虫の被害も相当なものでした。
勝手に住み着かれた上に大量のゴミ処分費用と清掃費用を支払うはめになってしまった所有者の方はまさに踏んだり蹴ったりの状態で、いっそ土地を売却しようと思っても今回の事件でご近所には噂も広がってしまい売れるかどうかも怪しくなったと嘆いておられました。
上記の事案の他にも、空き家にしていた間に空き巣に入られて窓が割られてしまっていたり、長期間空き家のまま放置していた為に、庭木が伸びてお隣から苦情がきてしまったというのは良くある話しです。
遺品整理の作業をしているとご近所から「庭木もどうにかしてくれ!」と言われて急遽剪定作業も追加で行ったという経験も過去に何度もあります。
住んでいないとどうしても小さなことには気づきにくいものですが、その空き家の周りに住んでいるご近所の方にとっては継続して起きている問題ごとです。
知らなかった、気づかなかったでは済まない問題が起きる前に適切な空き家管理をしていきましょうね。もちろん空き家に関するご相談も随時受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
今回の法律の施行を機に、空き家の管理の手間や固定資産税の増額の負担などを心配して市場には売却物件が増えてくると予想されます。
そうなってくると売りたくても買い手がみつからなかったり、売却価格が安すぎて売るに売れないなんてことも出てくると思われますので、早め早めの行動をお勧めします!
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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