名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2017.02.25

遺品整理業者が支払う葬儀業者への紹介料

 おはようございます。 名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所の谷です。

おっ、今日は暖かい!と思ってたら次の日には真冬日と、なかなか暖かくなってはくれませんね。それでも確実に春は近づいて来ているのを感じます。体調管理にはお気を付けくださいね。

さてさて、本日はちょっと遺品整理業界で起きている裏話し的なことをひとつお話ししたいと思います。先日、遺品整理を行っていた際にいつも回収をお願いしている一般廃棄物の許可業者の方からお聞きした話しなのですが、家族葬の影響が遺品整理業界にも大きな影響を出してきているというものです。

これは何かというと、遺品整理業者が葬儀業者へ支払っている紹介料が跳ね上がっているという話しです。第八行政書士事務所に依頼を頂く多くの方は相続に絡んだ問題を抱えていたり、一般のごみ処分業者では貴重品の横領などが心配だというお客さんがほとんどで、基本的には直接当事務所にお問合せを頂くケースがほとんどです。

しかし、一般的な遺品整理業者さんの一番の得意先といえば葬儀業者さんであり、葬儀をあげられたご家族が遺品整理で悩んで葬儀会館のスタッフに相談したり、または葬儀の際に渡されるパンフレット一式に提携の遺品整理業者さんが入っており、それを見てご連絡という流れが一般の遺品整理業者さんの受注の流れですので、どれだけ沢山の葬儀業者さんと提携できるかで売上が大きく変わるとも言えます。

遺品整理という言葉になじみのなかった10年以上前は葬儀業者さんとしても遺族からの相談された際に「こんないい業者さんがいますよ」と案内できるメリットがあり、また遺品整理業者がその期待に応えることで葬儀業者さんとしの顧客満足度があがって双方にとって良い仕事が成り立っていました。

遺品整理業者が少なかった時期は葬儀業者さんと提携している遺品整理業者も基本的には一社か二社といった感じで葬儀業者さんとしては安心して遺族にご紹介できる遺品整理業者を紹介していましたし、遺品整理業者としても紹介された仕事で下手なことをすると仕事がまわってこなくなるという緊張感があり、葬儀業者さんが紹介する遺品整理業者は基本的には問題のない業者がほとんどでした。

ですが、ここ数年遺品整理業者が爆発的に増加し、遺品整理業者からの葬儀業者への営業も頻繁に行われるようになっています。ある意味買い手市場であり、葬儀業者さんとしては遺品整理業者を選び放題という状況でもあり、遺品整理業者としてはなんとか葬儀業者さんと提携を結んで仕事量を増やしたいという思惑があります。

では、葬儀業者さんは何を基準に遺品整理業者を選択しているのでしょう?遺品整理業者の作業の質?遺品整理に掛かる費用の高い安い?それとも遺品整理を行う担当者の人柄でしょうか?

もちろんそういった要素も加味されているとは思いますし、以前は葬儀会社の担当者が実際の現場を見学にきていたりもしたものです。

しかし、実際は遺品整理の作業の質の面ではなく、いかに沢山の紹介料を支払ってくれるかで提携する遺品整理業者を決めている葬儀業者さんが多くいるようです。

紹介料というとなんかバックマージンやら仲介料といった感じで、あまりいい印象を受けませんよね。でも、自分の大事なお客様を紹介する以上は下手な仕事をしてもらっては困るという観点から紹介料を支払うことで丁寧な作業をしてもらうという見方もできます。タダで貰った物より自分で働いたお金で買った物の方が大事に思える、あの感じですね。

ですが、これも程度問題であり、紹介料が作業の質を悪化させたのでは意味がありません。前述のように葬儀業者さんが遺品整理業者を選ぶ大きなポイントとして、遺品整理業者から支払われる紹介料の額を基準にしています。

この紹介料の額が最近は跳ね上がっているようで、当事務所はどこの葬儀業者さんとも提携していないので、話しを聞くまでは気づかなかったのですが、作業費用の総額や利益の50%の紹介料を求めている葬儀業者さんも珍しくないとか。

作業費用の50%といえば凄い高額です。例えば遺品整理の見積もりで30万円が作業費用として遺族に提示されたとしたら、その内15万円は葬儀業者への紹介料として支払われるということです。この15万円の差額をどこで埋めるかによっては依頼する側が受ける影響も大きくなります。

企業内努力で利益を削っている会社もあれば、会社の利益を確保する為に依頼者の作業代金に上乗せしている会社もあるでしょう。また、企業内努力で利益を削っていたとしても、利益の薄い仕事だとどうしても薄利多売となり、作業の質が落ちがちです。


ではなぜ紹介料が跳ね上がっているのか?その理由のひとつとしては先ほどから述べているように遺品整理業者が増加したことによる買い手市場になっていることもそうですが、一番の理由は家族葬の増加ではないかということです。

ここで最初の話しにもどるのですが、家族葬の増加によって、参列者や返礼品などの数も少なくなり、葬儀に掛ける費用も全体的に下がってきました。当然葬儀業者さんの一件あたりの施工単価も下がることとなり、葬儀業者さんの売り上げも下がることとなります。

ではどうするか?葬儀自体で稼げないのでしたら別のところで稼がなければならない。ではどこで稼ぐか?葬儀に付随して発生する様々なオプションや遺品整理をはじめとした墓石、仏壇などの提携業者からの紹介料で稼ごうという流れになる訳です。

結果、遺品整理の質ではなく、紹介料をどれだけ払ってくれる業者であるかが葬儀業者さんの一番の関心事であり、提携するかどうかの基準となってしまったのではないでしょうか。

高い紹介料を支払ってでも葬儀業者さんと提携したいという遺品整理業者さんは沢山いると思われますので、それが遺品整理全体の質の低下を招かないか心配でなりません。

特に遺品整理の現場では大金が見つかることもあり、度々悪質な遺品整理業者の横領などが問題になったりしています。

紹介料の制度がいけないわけではありませんが、今後は葬儀業者さんからの紹介だからといって安心するのではなく、自分たちの目でも遺品整理業者をしっかりと選んでいく必要があるのではないでしょうか。

名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂

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