名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2018.12.07
弁護士の名は伊達じゃない
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。今週は天気が悪いですね。寒波も迫ってきているようですので、暖かくお過ごしください。
さてさて、師走に入り年賀状をどうしようかと考えている今日この頃ですが、遺品整理のご依頼はまったなしで届きます。先日作業が完了した遺品整理のお話しですが、ある賃貸物件で遺品整理と特殊清掃のご依頼を頂きました。
ご依頼者の方は相続人の方で故人の死因は不明で自殺なのか孤独死なのかが分からないといった状況です。遺品整理の見積もりの際にご遺族の方から家主との交渉を行ってくれる弁護士を紹介して欲しいとご相談を受けました。
通常ですと、弁護士の先生が表に出てくるタイミングとしては家主側から高額な請求がされ、遺族が家主側と交渉しても妥協点が見いだせないような場合、つまり、最初は遺族と家主側で話し合いをしていたが、話が平行線でまとまらないような場合に弁護士の先生にご依頼するケースが多いかと思われます。
しかし、今回のご依頼者の方は住んでいる地域や仕事の関係などを考慮して、不動産の事情に明るくない自分たちが家主側と直接交渉するよりも最初から弁護士の先生に入ってもらい手続きを進めてもらった方が、結果的にプラスになると判断されたご様子です。
こちらとしても、ご依頼者がそのように判断される以上は最善を尽くす限りですので、遺品整理や特殊清掃、室内の実況見分など弁護士の先生と二人三脚で進めていき、先日、無事にお部屋の明渡しが完了しました。
遺品整理や特殊清掃が終わった段階でご遺族にも室内を確認して頂きましたが、「これだけ綺麗になっていると教えてもらわないと、ここで人が亡くなっていたなんてのはわかりませんね」との感想を頂きました。
実際今回は室内で遺体がかなり腐敗していた状況ではありますが、床材や倒れていた位置などが幸いし死臭などは完全に消臭ができたケースでもあります。
ですので、家主側への明渡しの際も家主側から請求されると予想していた金額よりもはるかに少ない請求金額で決着を迎えることができました。
この結果は室内が綺麗に片付き、消臭作業も行っていたということもありますが、最初の家主への連絡から弁護士が携わっていたことも大きな要因かと思われます。
正直なところ、今回の遺品整理では死亡から発見までにかなりの時間が経過しており、また、遺品整理に着手したのは警察のDNAの鑑定を待ってからとなりましたので、余計に時間が掛かっていた現場です。
ですので、当然その間は死臭なども解消することができない為、隣室や階下の住人の方は退去されてしまいました。こうなると、家主側としても賃料収入が減少しますし、今後の募集にも影響が出てきますので、こうしたケースですと家主側から遺族へと請求される金額は原状回復以外にも損害賠償なども含まれて高額になりがちです。
ただ、自殺ではない状況でその損害賠償を請求して遺族が支払う必要があるかどうかは別問題ですから、こうした部分で家主側と遺族側で支払い金額についてトラブルに発展してしまうケースが非常に多いのが現状です。
今回の件では、弁護士の初期対応が功を奏し、家主側としても請求理由の無い部分については請求をしても支払われる可能性は低いと考えたのか、ごく一般的な請求金額で収まることとなりました。
行政書士は紛争事案にはタッチできませんので、こうした部分でスマートに解決する弁護士の先生を見るにつけて、弁護士の名は伊達じゃないなと感心する次第です。
遺品整理に限らず、困った時は専門家へ相談してくださいね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に遺品整理・死後事務のご相談を受け付けております。
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