名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2019.04.10
隠れていたトランクルーム
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。新元号も発表されたと思いきや、何やらお札も一新されるようですね。
テレビなどでも新紙幣の話題でもちきりですが、たまには二千円札のことも思い出してあげて欲しい。肖像画はないとは言え、完全に無かったかのような扱いの二千円札が不憫過ぎる。
忘れ去られると言えば、先日行った遺品整理でこんな出来事がありました。ある団地での遺品整理だったのですが、遺族の方と現地で打ち合わせをしていた際のこと。
故人はかなりの読書家だったようで室内には大量の本があり、時代劇物から戦記物まで幅広く読まれていたようでシリーズものがズラリと並ぶ圧巻の本棚です。
ただ、ご遺族の話しによると昔はもっと大量に本があったとのことで施設に入られる際にある程度は整理されたそうですが、それでも室内には入りきらない量の本が残っていたそうです。
ただ、室内を見渡す限りはそこまで広い部屋でもなく、また収納も限られていますので、遺族の方がおっしゃる程の量があるようには見えません。
もしかしたらトランクルームでも借りられているのでは?と思い聞いてみると、トランクルームは借りてはいないし、借りているとの話しも聞いたことはないとのこと。ですので、どこかのタイミングで処分したのだろうと見積りの際はご遺族一同そう思われていました。
そして遺品整理の当日、その現場はご遺族の方からの一任で立会いなしで作業を進めていくことになったのですが、作業途中に結構な額のタンス預金や貴金属が見つかるなど、いろいろと大事な物が隠れている現場でもありました。
そんな発見ラッシュが続くなかで見つかった一本の鍵。最初は玄関の鍵かと思い実際に玄関に刺してみますが鍵の形状が異なり、刺さりません。うん?どこの鍵だ?と思いはしたのですが、鍵を交換された際の古い鍵かもしれないと思いとりあえず保管だけして遺品整理を終わらすことに。
遺品整理は問題なく終わり、貴重品関係もご遺族の方へと引渡しをしてやれやれ一件落着と思っていたのですが、後日ご依頼者の方から再度連絡があり「実はトランクルームがあったようでして、、、」とご依頼者の方も知らなかった事実が判明。
見積り時に話していたトランクルームの話しが現実化した状況です。遺品整理の際に見つけて保管していた鍵がまさにトランクルームの鍵だったようで、遺族の方も「いったいどこにトランクルームがあったの?」と不思議に思っていたそうです。
後日、再度現地に確認しに行ってみたところ、ありました。トランクルーム。でも、こんな場所にあったら誰も気づかないでしょうという場所に隠れて建っているような状況です。
もちろん、住人の方々は知っているのでしょうが、離れて暮らす家族や遠戚の方などは気づきようがありません。
遺品整理の際に問題となるのが、離れて暮らす家族や遠戚の方が「何処に何があるかわからない」という問題ですが、室内の事ばかりに気がいってしまい、外部とどういった契約を結んでいるのか?という部分は見落とされがちです。
今回のケースのように遺品整理の対象となる箇所はご遺族の方が知らなければ当然遺品整理業者に伝えることができないわけですから、見落とされてしまう可能性が高くなってしまいます。
今回はトランクルームが敷地内にありましたので、ご近所の方や管理人の方などの情報で発見することができましたが、外部のトランクルームを契約していたら、もしかしたら知らないうちに未払い賃料が増加していってしまうなんてこともありますので、注意が必要ですね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
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