名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2017.06.03
天国からのご挨拶
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門の第八行政書士事務所の谷です。
なんか寒くないですか?この間はまだ5月なのにこんなに暑くて今年の夏は、、、って思っていたのですが、室内にいるとなにやら薄ら寒い、、、そういえばそろそろ怪談の時期でも、、、イヤイヤないない、、、、ないですよね?
さてさて、くだらない話しは横に置いておくとして、先日、津城寛文さんの「生前に書く死去のご挨拶状」という本を読みました。
内容的には自分にもしもの事があってもお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝えられるように元気な内に手紙を書いて、自分の死後に相手に届くようにするというものです。
言ってみれば「死者からの手紙」とも言えるもので、扱いを間違えると色々と迷惑を掛けてしまう可能性のあるものでもありますが、ちゃんとした準備をしておけば最後のメッセージの残し方としては非常に良いのではと思った次第です。
最近は家族葬が人気で身内だけでの葬儀というのも多くなってきましたよね。とりわけ、人と人の付き合いが希薄な都市部では参列者の対応や香典返しの準備などの面倒な対応をせずに済ませられるという理由で需要が増大しているようです。
ただ、小規模で費用も抑え家族の負担を少なくできるといったメリットの反面、これまでの葬儀に期待されていた故人と友人、故人と地域社会とのお別れの場という機能が家族葬では失われています。
家族葬はこれからもどんどん増えていくでしょうから、そういったデメリットをなるべく少なくする手段が必要ですよね。先に述べたような故人とご友人らなどの人との繋がりといった面で言えば事前に準備しておくことで対処が可能です。
最近少しずつ聞くようになったのが「生前葬」。読んで字の如く生前にあげる葬式なのですが、自分が元気なうちにホテルなどで会食の場を持って、お世話になった方々やご友人らを招待してこれまでのご厚情に感謝を述べるといったものです。その他にも生前にビデオレターを作成して葬儀の際に流してもらうといった方法などもあるようですね。
葬儀は専門ではありませんので、他にも色々と方法はあるかと思われますが、遺品整理や相続の専門として推していきたいのが、最初に述べた生前に用意しておく死後の挨拶状というわけです。私はこれを「天国からのご挨拶」と呼んでいます。
なにも亡くなった後に手紙をださなくても元気な内に挨拶しておけば?と思われるかもしれません。
しかし、人によっては生前に挨拶をするのがおもはゆかったり、入院中などに手紙を書くといらぬ心配をかけるのでは?と考えてしまったりと、挨拶をしておきたくても、二の足を踏んでしまうということもありますよね。
そういった理由から結局最後まで想いを伝えることもなく逝ってしまわれるということもあると思われます。でもそれでは悲しいですよね。せっかくの感謝の気持ちは家族やご友人らに伝えてもらいたいと思うわけです。
では、感謝の気持ちを伝える方法としては何があるのでしょうか。仕事柄どうしても最初に出てくるのが遺言書となるのですが、遺言書は基本的には財産処分に関する内容を記載するものであって、家族やご友人へ宛てたメッセージは主目的ではありません。
遺言書に記載する付言事項として家族宛の気持ちを綴られることは多いですが、財産に関する記述の多い遺言書でご友人へのメッセージを書かれるということは稀なのではないでしょうか。ですので、家族以外へメッセージを残したいような場合は遺言書では力不足です。
次にエンディングノート。こちらも最近の終活ブームなどで良く話題になっていますが、自分の葬儀の方法や預貯金などの所在、家族やご友人へと宛てたメッセージなどが書き込めるものとなっているノートです。
エンディングノートなら家族や友人へと宛てたメッセージを残しておけそうですが、問題はノートを発見してもらえるかということと、発見してもらえても家族が友人へ宛てたメッセージを相手に届けてくれるかどうかという問題がちょっとだけあります。
では、「天国からのご挨拶」生前に用意する死後の挨拶状はどうなのかというと、これだって決して万能なわけではありません。むしろ、出す時期などを間違えると相手方の家族には「死者からの手紙」として気味悪がられてしまう可能性だってあります。
しかし、想像してみてください、長年仲良くしてきた友人が亡くなってから、自分のもとへ故人からの手紙が届いたらとしたら。びっくりしますよね。故人の方がいたずら好きだったのならこれだけでも受け取ったご友人の方は笑ってくださるでしょう。
そして、手紙には長年の付き合いに対する感謝の気持ちや子供の頃の思い出話し、仕事での苦労話しや笑い話しなどが書かれていたとしたら、手紙を貰うことで故人を失った悲しい気持ちが思いだされるかもしれません。しかし、感謝の気持ちや思い出話しの詰まった手紙を貰うことで故人を失った悲しみを超える嬉しい気持ちも同時に溢れてくると思いませんか。
そう思うからこそ「天国からのご挨拶」を勧めている訳です。ただ、ご友人宛に送るメッセージなどは生前に用意しておき、家族に発送をお願いしておけばいいのですが、家族宛のメッセージを出したい場合に家族に頼んでおくのではちょっとサプライズが足りませんよね。
家族宛のメッセージはご友人に頼むという方法もありますが、それはそれでご友人の方の負担になってしまうと考えるとこれまた考えものです。
そういった際は当事務所がお手伝い致しますので、ご相談くださいね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
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