名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2019.08.07
孤独死と遺品整理に関する勉強会の開催
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
暑くて、暑くて、ちょっとくらいなら雨が降ってもいいのよと思っていたら、トリプル台風とか意味不明なものが、お盆に襲来予定とか。遺品整理の作業に影響がないことを切に願います!
さてさて、学生は夏休みで社会人の方もお盆休みの長期休暇を目前に控えて、いろいろと計画を練っていらっしゃる方も多いかと思われます。
遺品整理業者としては、長期休暇中というのはご家族の方の帰省や墓参りと実家の整理を見直す時期でもあり、依頼が増加する時期でもあります。
また、長期休暇明けや猛暑日が続くことで自殺や高齢者の方の熱中症での孤独死が重なる時期でもあり、気の抜けない日々が続きます。
そうした遺品整理業者の実情や孤独死に関する実際の現場の様子を遺族と接する機会の多い、相続業務を行う士業の先生方にも知って頂こうと、8月2日にいつも大変お世話になっている先生のご紹介でセミナーの講師を勤めさせて頂きました。
主催が愛知県行政書士会昭和支部での有志で行う勉強会の集まり「市民法務研究会」様で、表題として「増加する孤独死の実情と遺品整理から派生する業務について」としてお話しさせて頂きました。
参加されている方は相続に詳しい行政書士や司法書士、税理士の先生の皆様。
今回お伝えしたかったメインの内容としては、
① 孤独死の発生と発見に至る経緯とその後の流れ。
孤独死はどのように発見され、また発見された後の警察の対応や遺体の引取り、遺骨にまつわるトラブルなどのご紹介。
② 家族が孤独死した場合に遺族が直面するトラブルや現場での相談対応の実情
賃貸物件で孤独死が発生した場合の家主からの請求や実際の判例、遺品整理と相続放棄の問題点などをご紹介。
③ 孤独死トラブルを解決する為の他士業との連携
遺品整理から派生する業務の紹介と相続放棄など他士業が遺品整理の現場でどのように関わってくるのかのご紹介。
④ 遺品整理業界の裏の事情
特別な届出や許可がなくても行うことができてしまう遺品整理業界で起きる問題や国民生活センターから出されている注意喚起のパンフの紹介。また、遺品整理の現場こそ士業に携わって頂きたい現場からの声をご紹介。
の4点を中心にお話しさせて頂きました。
特に④の遺品整理業界の実情と士業の先生の遺品整理への関与については、今私が一番力を入れている部分でもあります。遺品整理は遺品整理業を始めるにあたり、特別な資格や許可などはいりません。
ですので、非常に参入障壁が低く、いってみれば誰でもできてしまう仕事でもあります。もちろん、遺品整理と一言でいっても、家事の延長のお手伝いレベルから家屋の解体や売却などのサポートまで、幅広い内容はあります。
そうした様々な作業や手続が必要な場面こそ、士業の先生の活躍する場があり、また現在かなりグレーな活動をしている遺品整理業者、特に悪徳遺品整理業者と呼ばれるような質の低い遺品整理業者から遺族の方を守る役割を士業の先生に担って頂きたいということをお伝えさせて頂きました。
人前で話すのは苦手な為、どこまでこの想いを伝えられたかはわかりませんが、少しでも遺品整理業界について士業の先生方が興味や関心を持って頂けたら幸いです。
改めて、今回こうしたセミナーでお話しする機会を頂きました愛知県行政書士会昭和支部ならびに、実行に際して色々と骨をおって頂きました伊福先生ならびに森田先生に御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いたします。